佐賀「ふぐ肝特区」不許可へ、無毒化の評価困難
本日誌1月12日にも取り上げた「ふぐ肝特区」ニュースの続き。
佐賀県と同県嬉野(うれしの)町が、無毒化したトラフグの肝を食用として認めるよう申請した「ふぐ肝特区」を巡り、内閣府の食品安全委員会の「かび毒・自然毒等専門調査会」は20日、無毒化フグについて
「データが少なく、安全性を評価するのは難しい」
との意見で一致した。
安全委は調査会が近くまとめる報告書を受け、厚生労働省に答申するが、同省では安全確認ができない状況では特区を認めない方針で、「幻の美味」は幻のままとなりそうだ。
トラフグの肝は猛毒テトロドトキシンを含み、食品衛生法で食用禁止となっている。
佐賀県などは
「フグは毒を含む海底生物を食べることで有毒化する」
との仮説に基づき、全国8か所で海底の有毒生物から遮断する「囲い養殖」を行い、約5千匹の無毒化に成功した。
しかし、調査会では、毒を混ぜた餌を与えても毒化しないフグもあることから、
「毒化のメカニズムが解明されていない」
などの意見が相次いだ。
佐賀県の担当者は
「慎重論が多かったが、求められれば、新たなデータも提出したい」
と話している。
(引用終わり)
私個人としても、是非食べてみたかったので、残念。でも地元の人々はまだまだあきらめてはいらっしゃらないようなので、今後も動向を見守ってゆきたい。
石川県能美市(旧美川町)で作られている「ふぐの卵巣糠漬」のページは こちら