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ようやく「デビルマン」観ました

去年から何度か話題にしてきた「デビルマン」、この期に及んで、というかようやくレンタルDVDで観た。観もしないで「ネタ」にしてきたことに若干の後ろめたさのようなものもあったので、ちゃんと観て、感想書いて、それでこの話題は「終了!」とケジメをつけようと思ったわけ。

ちなみに「完全実写化」の元になったとされる漫画「デビルマン」、私が読んだのは中一の時で、友達のお姉さんが持っていた単行本を一気読み、他大勢と同様軽度のトラウマを残したように思う。
春休みのある日、キッチンのテーブルに座って無言で読みふけったあの日の妙にひんやりとした空気は今でもよく覚えている。
それ以後、あえて読み返す機会を遠ざけてきた、私の中では「封印」された作品だった。(この映画を語る場合、原作との「関わり具合」を明確にせねばならぬという暗黙の了解がある)

公開直前から、2ちゃんねるなどのバッシング、公開後の映画評サイトの酷評があまりにも面白くて大いに仕事の邪魔となってきた映画「デビルマン」。

すでに「あーおれデーモンになっちゃったよ~」とか「ああ、サタンだからな」、「ほわ~ん」とか、事前の学習というか心の準備は充分過ぎるくらいしてきたので、ビール片手に軽い気持ちでパソコンにDVDをセットした。

えー 結論から言うと、すべてが唐突というかバラバラな映画だな、と。

私の場合原作を読んでおり、チグハグなシーンを脳内補完しながら見ていたので、話が判らないという事はなかったのだが、そうすると原作と画面のギャップにクラクラするさせられる。

ジンメンのシーン、「だが、お前も死ぬんだろう!」と悲痛な叫びとともにデビルマンがパンチを繰り出すはずなのに、牛君と「お前と友達になりたかった」 「ああ、忘れないよ」って和んじゃって、なんでそーなるかなー、と。

映画オリジナルのシーンでも、牛君(正確には牛久)が海で描いているのは何故か海女さん、デーモンが暴れる亀戸ショッピングセンターで、何故か果敢にもデーモンを羽交い絞めしようとするウェイトレスさん(デビルマンではない、一般人という設定だと思うんだけど)、とにかくほとんどのカットが「なんでそーなるかなー」。

2ちゃんのように怒りを覚えることは無かったけれど、失笑のオンパレードである。

決定的なのは、デーモン、サタン、デビルマンの「立場」と「行動原理」が非常にあやふやなこと。
はじめのシーンでは了が「オレもデーモンに合体された、明、オレを殺してくれ!」みたいなことを言うので、(原作と異なり)了は最初人間だったのか?と思ったら、その直後、変身した明に「違うよ、デビルマンだよ」と、すべてを知っているような落ち着き振り。
同じ場面でデビルマンとなった明は、何の疑問も抱かずに「滅びろ!デーモン!」と親友の父(であったデーモン)をワンパンチでノックアウト!と勇ましいところを見せた直後に、「オレが殺したんだよな」と急に弱気になり、「あ~おれ、でーもんになっちゃったよ~」という有名な台詞をのたまうのである。
この辺の流れは、原作を読んでいないと訳が判らず、読んでいたらいたで混乱するんじゃなかろうか。
シレーヌも「お前に呼ばれた」と(多分呼んでないと思うけど)突然現れ、デビルマンをボコボコにするも、了の登場(これももちろん唐突に)で退場。いや退場のシーンすらなくて、そのまま画面から消えてしまうのである。
進行役(?)のボブサップも同様で、日本の街頭テレビで英語放送するニュース局という所属不明感が、本来説明すべき「世界観」を逆にブチ壊している。

これ以上書いても、既に先達が突っ込みを入れているので(突っ込まれないカットが皆無という映画なのです)これくらいにしといて、「いい所」も指摘しておきたい。

ミーコちゃんがいじらしくて(今風に言うと)萌え~なかんじ。役者さんの演技も「けなげ」感横溢だし。

ススムくん一家も評判通りの好演、お父さんの目玉がクルクル回るシーンは面白いと思った。

あと、「ダメ映画としても楽しめない愚作」という評価もあったけど、私的には笑えた(苦笑もしくは失笑だけれども)ので、まあレンタル代(250円)の価値はあったかな、と。

ただ、これはひとりで観ていたからであって、もし奥さんと一緒に観ていたら、申し訳なくて、途中で消してしまったかも。

あ、それともうひとついいところ。「ビーバップハイスクール」も一緒に観られたようなお得感、私が「ビーバップ」のファンじゃないのが惜しかったけど。

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2005年04月27日 08:24に投稿されたエントリのページです。

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