太平寿しは、金沢市のお隣野々市町、つまり【いしかわや】のご近所にある、外見は極ごくフツー、というかむしろ地味な感じのお寿司屋さん。
店内もカウンター12席に座敷がちょっとあるだけの、これまたフツーな感じなんですが、実は地元では知る人ぞ知る有名店なのです。
魚どころ金沢で、ネタが良いのは当たり前、お客さんをとりこにする秘密は、ご主人の高谷さんの丁寧で、「もてなしの心」にあふれた仕事ぶりです。
お通しはイカの赤作りとナマコ。
始めに握ってもらったのは甘えび。ワタが薬味になっており、えびの甘さとよく合います。
焼き物はアナゴ、白焼と蒲焼が両方楽しめます。魔法のようにふっくらと焼き上げており、絶品です。
イカを頼むと、刺身とあぶり両方を出してくれます。色んな味を楽しんで欲しい、というご主人の気持ちです。
宝石のような中トロ。
とても寒い日だったので暖かいものを、と出してくれた白子蒸し。
ウニ、タラバガニ、コハダ、アワビ。
カニには味噌、アワビには肝をトッピングにするなど、ここのにぎりはどれも素材を活かした繊細な味付けがしてあり、醤油不要なんです。（もちろん使っても怒られたりはしません）
アナゴの白焼と蒲焼、太平寿しさんのアナゴは本当におすすめですよ。
赤貝、しめは鯛のお汁、まさに旨味のスープといったかんじ。
ご主人、板さんとの楽しいお話も看板メニュー。
高谷さんは実は古くからのサッカーファン。プロチーム創立を目指す「石川FC」の主要メンバーでもあります。
板さん（ごめんなさい、お名前を聞きませんでした）、は映画マニア、最近見た中では「三丁目の夕日」がおすすめとか。
