忙中閑有、というわけでもないのですが、映画「硫黄島からの手紙」を観てきました。
1945年の硫黄島の戦いを描いた、ズシリと重い、しかし良い映画だったと思います。
戦争映画ですから、当然多くの命が失われるわけですが、シーンごとに「痛み」が伝わってくるようでした。
エンドロールまで観終えて、劇場を出ると、そこは歳末で大いに賑わうショッピングセンター。
(ありがちな言い方ですが)今の日本の繁栄は幻ではなかろうかと一瞬思ったり。
帰宅後にウィキペディアで「硫黄島の戦い」の項目を読み、史実が映画より更に壮絶なものであった事を知り、しばし呆然。
この映画の主人公である栗林中将は大日本帝国全軍に蔓延していた精神論より、実際的な戦略を重んじ、無駄死にを何より嫌う軍人であったようです。
年末の忙しさから、ただ仕事に流されがちなこの時期に、「ベストを尽くす」ことの大切さを改めて教えてもらったような気がしました。