夕食後に久々の映画「インセプション」を観てきました。
長時間モノ、しかも開始が22時前だったので、ツマンないとキツイかなと思っていたのですが、いやあ、面白かったです。
表向きは「SF産業スパイアクション」、実は「サイコセラピー」、この表裏のバランス加減が絶妙で、ただのアクションにも、難解なだけの映画にもなっていないところが素晴らしい。
映画って(リアルなものであれ、SFであれ)ある種の「夢」「疑似記憶」を観客に提供するもの。
そういう観点で観ると、実は映画自体が観客への「インセプション」になっており、「もう2~3回は見直さなきゃ」とか「DVD出たら買わなきゃ」と思わされてないか?と自分を疑ってみたり(笑)
私はもともと「夢・記憶介入モノ」が大好き。
寺沢武一の漫画「コブラ」(1977年)
豊田有恒の小説「西遊記プラスα」(1975年)
夢枕獏の小説「サイコダイバーシリーズ」(1984年)
押井守監督の映画「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」(1984年)
小松左京の短編「ゴルディアスの結び目」(1978年)
村上春樹の小説「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(1985年)
P.K.ディックの短編「追憶売ります」(1966年)
クリストファー・プリーストの小説「ドリーム・マシン」(1977年)
士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」(1989年)
ウォシャウスキー兄弟の映画「マトリックス」(1999年)
(カッコ内は作品の発表年)
この他にも筒井作品とか、たくさんあるけど、とりあえず今思いついた作品を、並べてみました。
「コブラ(第一話のコブラが記憶を取り戻すきっかけ)」「西遊記~」は「追憶売ります」の「旅行会社が疑似体験を売る」というアイデアを利用、また「サイコダイバー」の元ネタは「ゴルディアス~」。
「マトリックス」は「攻殻~(映画版)」無かりせば、な作品だし。
ーいつか「夢・記憶介入モノ」を本格的に収集、年代順に並べ、それぞれがどのように影響を与えてきたのか、研究してみたい気もします。
犬も夢を見るといいますが・・・
人間の夢に犬は出てきますが、犬の夢にも人間は出てくるのでしょうか?