唐墨(からすみ)
からすみ(唐墨)とは鯔(ぼら)の卵巣を塩漬けにしたものです。
古く中国から我が国へ伝えられ、秀吉にも献上されたといわれる「からすみ」は、その形が唐の時代の墨に似ていることからこう呼ばれてきました。
その独特の色あいと風味、また他に類をみない濃厚な味は我が国の三大珍味(からすみ、うに、このわた)の一つとして不動のものであります。
上の写真(からすみの断面)をご覧ください。たまごがぎっしり詰まっているから、独特のモチッとした食感が楽しめます。
【お召し上がり方】
うすく切り、オードブルや付け出しとしてそのままお召し上がり下さい。「からすみ」本来の味がお楽しみいただけます。
うすく切ったものを、日本酒に1時間位なじませてから、裏、表をさっと焼いてください。香ばしさの増した「焼き唐墨」の味もまた格別です。
おろし金でおろしたものを、山芋や大根おろしに和えると、色どりも美しく、豪華な逸品が出来あがります。