2005年11月26日

27日の大河ドラマ「義経」は「安宅の関」です

NHK大河ドラマ「義経」、終盤の見せ場である「安宅の関」、いよいよ明日放送です。
安宅の関とは、石川県小松市の旧関所、歌舞伎「勧進帳」の舞台として有名です。

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「義経主従の行く手には、安宅の関という難関が待ち構えていた。
鎌倉の意向はこの地まで届いており、主従は役人の厳しい詮議を受ける。まさに関を通ろうとしたその時、義経たちは、現れた関守の富樫泰家に呼び止められる。
弁慶は東大寺大仏殿再建の勧進をしながら羽黒山に向かう山伏一行だと偽り、その場を切り抜けようとする。
しかし、先を急ぐ一行を不審に思った富樫は、ならば勧進帳を見せろと弁慶に迫る・・・。」
(番組予告より)

といったお話、その時弁慶が取った行動は!?

ちなみに「安宅の関」は日本海に面した砂浜のすぐ側にあるんですが、実際に義経・弁慶一行が旅した1184年当時は、現在の海岸線より数キロも沖合いだったと言われています。
800年の間に日本海の荒波が海岸をどんどん浸食していったんでしょうねえ。
(現在は防波堤を置き、護岸工事で食い止めている状況です)

今年の9月、「安宅まつり」の模様を撮影した【いしかわや通信】のページはこちらです。
http://www.ishikawaya.com/tsusin_200509_atakamatsuri.htm

投稿者 店長のコンヤです : 21:55 | コメント (0)

2005年09月27日

チョコレート工場の秘密

またしても映画の話、今年3本目は「チャーリーとチョコレート工場」です。

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エントリーのタイトル「チョコレート工場の秘密」はこの映画の原作本。小学生の頃あらすじを聞いて「すっごく面白そ~」とワクワクし、実際読んでみたら「すっごく面白かった!」と感激したものです。

そうなると「SHI・・・」みたいに、イメージが壊れるのでは、と不安に思いがちなんですが、まあ監督バートンで主役がデップなら大丈夫だろう、と妙に安心して劇場に足を運んだのでした。

で、感想。楽しい映画でした。本を読んだときのワクワクするかんじそのまま、工場に入ってからのシーンは、ずーっとニコニコしながら観てました(こんなこと初めてです)。

特にリスがコンコンするシーンなんて「うひょひょひょ」と気味悪い声を上げて笑ってしまいましたよ。

もちろん何から何まで原作に忠実というわけではないんですが(原作には、今日び微妙な設定もあったので)、ツボをキッチリ抑えた見せ方にいちいち感心。私が子供心にインパクトを受けたチャーリー一家の貧しさ加減は、笑っちゃうくらい傾いた家のセットを作ったりとか。

そう、この「笑っちゃうくらい」というのがこの映画のキモじゃないかと思うんですよ。
チャーリー以外の子供たちも、かなりな目に遭うわけですが、悲惨すぎてカラッとした笑いになってますし。
どのシーンも「やり過ぎ」感に溢れていて、私は「ここまでやってくれるか!」と大絶賛しちゃいますが、そのへんが評価の分かれるポイントかも知れませんね。

でもまあ、落としどころはちゃんとしているし、「行ったっきり」になっていないのはさすがハリウッド映画。
ちょっとビターな遊園地でたっぷり遊んだ気にさせてくれる映画でした。

投稿者 店長のコンヤです : 12:24 | コメント (2)

2005年09月25日

SHINOBI (忍)を観てきました

スターウォーズEP3以来の映画の話です。

この映画、故山田風太郎氏の「甲賀忍法帖(1958年)」が原作となっているんですが、今回映画化されたきっかけは、その漫画版「バジリスク(2003年)」が大人気となったことのようです。
実は私も、これまで山田氏の小説は何冊かしか読んでいなかったんですが、「バジリスク」人気で、一連の忍法帖シリーズを一気読み、(その後で)漫画単行本も全巻揃えてしまったのでした。

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小説も、その漫画版も大のお気に入りなだけに、その映画化には期待よりも不安が付きまとってしまうもの。「日本語をローマ字表記でタイトルにした映画にロクなもんはない(by大槻ケンヂ)」というジンクスもあるし・・・

例によって上映前に予告編が入るわけですが、「子ぎつねヘレン(2006春予定)」の赤ちゃんキツネがものすごくかわいくて、思わず涙ぐみそうになったのでした。

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かわいいものを見て涙腺が緩むとは(笑)。


今回上映後に夜叉丸役の坂口拓さん(石川県出身)とアクション監督の下村勇二さんの舞台挨拶がありました。

映画の舞台挨拶を見るのは初めてのこと、たまたま前から3列目という好位置(映画を観るには辛かったんですが)だったので、目と鼻の先で「芸能人」が見られたわけです。

坂口さん、役者になる前は地元の遊園地で働いていたそうで「そこのお客さんが少ないので、潰れる前に転職しようと思いまして」とのことでした(ちなみにその遊園地は今でも営業中)。趣味は格闘技というだけあって、アクション作品を中心に活躍しているそうですが「恋愛映画もやりたいんだけれど、誰も声を掛けてくれない」とボヤキも。
また(今回の上映にご両親も来ていたので)「今まで殺伐とした映画ばかりで、家族が安心して見られる『クイール』みたいな映画にも出てみたい」と場内の笑いを誘っておりました。


さて、映画本編の話なんですが・・・

やっぱり原作に思い入れがあるので、ちょっと厳しかったですね。
ラストもまったく異なっていますし。

何も知らずに観れば、なかなかの忍者アクションではあるとは思います。
日本の自然をテーマにした絵作りも本当に綺麗で、紅葉や雲の色など「あんな写真を撮ってみたいな」と思いました。

投稿者 店長のコンヤです : 21:50 | コメント (0)

2005年07月15日

スターウォーズ エピソード3 ようやく観ました

7月に入ってからずっとバタバタしております。

いつも言うように自営業者にとっては、「忙しい=良い事」なのですが、どうも「流されている」気がして、こらイカンといくつか生活改善。
そのひとつとして、朝の散歩を再開しました。ここ2週間ほど雨と睡眠不足を理由にサボっていたのです。
散歩の効果はテキメン、3日前から気になっていた首から肩にかけてのコリが和らいできました。やはり運動不足は万病の元ですねえ。

ついでに気持ちのほうもリフレッシュすべく、久々に映画を観てきました。劇場に足を運ぶのは多分1年ぶりくらい、徒歩1分のところにシネコンがあるんだけど。

「スターウォーズ エピソード3」、ひとことで言うと、「愛の映画」だなと思いました。

いや、アナキンとパドメの話じゃなくて、観客ががいかに「S.W.」を愛しているかが試されていたような気がしたんですよ。

ルーカスは28年もの永きにわたって付き合ってくれたファンに向かって最大限の愛を込めて(チューバッカとか)後付伏線を張りまくり、そしてファンはその愛に感動し喝采を送る、と。

私の場合、劇場、TVを通じて、確か全作見ているはずなんですが、恐ろしいほど内容を覚えていませんでした。特に前作のエピソード2なんて(僅か3年前の話なのに)ヨウダーが鞠になって跳ねているシーンしか思い出せません。

そんな人間にとっては、単独で観るとちょっと・・・。

これは観る側の贅沢なんですが、圧倒的な戦闘シーンも、「CGインフレ」のお陰でフツーに感じてしまいましたし。先日BSでやってた「アルゴ探検隊の大冒険(1963)」の青銅巨人の動き(人形アニメ)のほうが「恐ろしげ」だったような。
エンターテイメントの最大の敵は「慣れ」なんですね。

そんなわけで、個人的には、C-3POの「そんなあ~」が心に残る名シーンでした。

投稿者 店長のコンヤです : 21:55 | コメント (0)

2005年04月27日

ようやく「デビルマン」観ました

去年から何度か話題にしてきた「デビルマン」、この期に及んで、というかようやくレンタルDVDで観た。観もしないで「ネタ」にしてきたことに若干の後ろめたさのようなものもあったので、ちゃんと観て、感想書いて、それでこの話題は「終了!」とケジメをつけようと思ったわけ。

ちなみに「完全実写化」の元になったとされる漫画「デビルマン」、私が読んだのは中一の時で、友達のお姉さんが持っていた単行本を一気読み、他大勢と同様軽度のトラウマを残したように思う。
春休みのある日、キッチンのテーブルに座って無言で読みふけったあの日の妙にひんやりとした空気は今でもよく覚えている。
それ以後、あえて読み返す機会を遠ざけてきた、私の中では「封印」された作品だった。(この映画を語る場合、原作との「関わり具合」を明確にせねばならぬという暗黙の了解がある)

公開直前から、2ちゃんねるなどのバッシング、公開後の映画評サイトの酷評があまりにも面白くて大いに仕事の邪魔となってきた映画「デビルマン」。

すでに「あーおれデーモンになっちゃったよ~」とか「ああ、サタンだからな」、「ほわ~ん」とか、事前の学習というか心の準備は充分過ぎるくらいしてきたので、ビール片手に軽い気持ちでパソコンにDVDをセットした。

えー 結論から言うと、すべてが唐突というかバラバラな映画だな、と。

私の場合原作を読んでおり、チグハグなシーンを脳内補完しながら見ていたので、話が判らないという事はなかったのだが、そうすると原作と画面のギャップにクラクラするさせられる。

ジンメンのシーン、「だが、お前も死ぬんだろう!」と悲痛な叫びとともにデビルマンがパンチを繰り出すはずなのに、牛君と「お前と友達になりたかった」 「ああ、忘れないよ」って和んじゃって、なんでそーなるかなー、と。

映画オリジナルのシーンでも、牛君(正確には牛久)が海で描いているのは何故か海女さん、デーモンが暴れる亀戸ショッピングセンターで、何故か果敢にもデーモンを羽交い絞めしようとするウェイトレスさん(デビルマンではない、一般人という設定だと思うんだけど)、とにかくほとんどのカットが「なんでそーなるかなー」。

2ちゃんのように怒りを覚えることは無かったけれど、失笑のオンパレードである。

決定的なのは、デーモン、サタン、デビルマンの「立場」と「行動原理」が非常にあやふやなこと。
はじめのシーンでは了が「オレもデーモンに合体された、明、オレを殺してくれ!」みたいなことを言うので、(原作と異なり)了は最初人間だったのか?と思ったら、その直後、変身した明に「違うよ、デビルマンだよ」と、すべてを知っているような落ち着き振り。
同じ場面でデビルマンとなった明は、何の疑問も抱かずに「滅びろ!デーモン!」と親友の父(であったデーモン)をワンパンチでノックアウト!と勇ましいところを見せた直後に、「オレが殺したんだよな」と急に弱気になり、「あ~おれ、でーもんになっちゃったよ~」という有名な台詞をのたまうのである。
この辺の流れは、原作を読んでいないと訳が判らず、読んでいたらいたで混乱するんじゃなかろうか。
シレーヌも「お前に呼ばれた」と(多分呼んでないと思うけど)突然現れ、デビルマンをボコボコにするも、了の登場(これももちろん唐突に)で退場。いや退場のシーンすらなくて、そのまま画面から消えてしまうのである。
進行役(?)のボブサップも同様で、日本の街頭テレビで英語放送するニュース局という所属不明感が、本来説明すべき「世界観」を逆にブチ壊している。

これ以上書いても、既に先達が突っ込みを入れているので(突っ込まれないカットが皆無という映画なのです)これくらいにしといて、「いい所」も指摘しておきたい。

ミーコちゃんがいじらしくて(今風に言うと)萌え~なかんじ。役者さんの演技も「けなげ」感横溢だし。

ススムくん一家も評判通りの好演、お父さんの目玉がクルクル回るシーンは面白いと思った。

あと、「ダメ映画としても楽しめない愚作」という評価もあったけど、私的には笑えた(苦笑もしくは失笑だけれども)ので、まあレンタル代(250円)の価値はあったかな、と。

ただ、これはひとりで観ていたからであって、もし奥さんと一緒に観ていたら、申し訳なくて、途中で消してしまったかも。

あ、それともうひとついいところ。「ビーバップハイスクール」も一緒に観られたようなお得感、私が「ビーバップ」のファンじゃないのが惜しかったけど。

投稿者 店長のコンヤです : 08:24 | コメント (0)